【10月】

10月は小学生から高校生まで、さまざまな大会が重なり、どの試合もとても参考になる内容ばかりでした。
中でも特に印象的だったのは、ベガルタ仙台の中学生たちのプレーの上手さです。試合中のパフォーマンスだけでなく、普段からどれだけ質の高い練習を積み重ねているかが、プレーの一つひとつに表れていました。その姿を見て、やはり日々の練習の積み重ねこそが、すべての基礎になると改めて感じました。今年から来年にかけて、東北みちのくリーグでも上位に位置する仙台の2チームの平日練習を視察しに行く予定です。その経験を秋田での指導に生かし、秋田の選手たちが高校進学で県外にチャレンジする際に、少しでも遅れを取らないよう、しっかりと支えていきたいと思っています。

10月のスクール練習では、子どもたちの賢さと技術の両面での成長を強く感じました。このタイミングで一度オフェンスの指導は止め、守備の強度を高めることにフォーカスしてトレーニングを行いました。プレッシャーを速くかける守備の中でも、オフェンス側には慌てずにプレーすることを意識してもらいました。相手が速くプレッシャーをかけてくるからこそ、相手のプレッシャーの矢印とは逆方向でもらう動きや、相手の足の速さよりも速くボールを動かすプレーを徹底して指導しました。身体的なスピードではなく、サッカーのスピードを上げることを狙いとしたトレーニングです。この取り組みを通じて、技術や判断の質を高めるだけでなく、プレーの中で**「考えて動く」**という意識がしっかり根づいてきたように感じます。

11月もこの流れを継続しながら、冬の期間でさらに大きな成長を目指していきたいと思います。寒さに負けず、ここからもう一段レベルアップしていきましょう。

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