4月は、小学生・中学生それぞれが所属するチームの公式戦を観戦してきました。
大切なのは「今どれだけ活躍しているか」ではなく、「どれだけ成長できているか」という部分です。サッカーに取り組む中で、ここを意識し続けるように話をしています。
特に小学生のうちは、試合に出場した回数よりも、サッカーで「できること」の回数を増やしていくことが大切です。毎年、春のこの時期を基準にして、子どもたちにはこの考え方を改めて伝えています。
新しく入会した選手たちには、まず「1秒先の未来を考えること」からスタートしています。
1秒先を考えるためには、周りを観ることが必要です。周りを観るには、気持ちが落ち着いていないとできません。そして、気持ちを落ち着かせるためには、まずボールコントロールの技術を高めることが大事です。
この流れ(メカニズム)を、最初に理解してもらうようにしています。
練習では「2対1の守備」をテーマに取り組みました。
1人で1.5人分、2人分の守備を意識して動けるように考えながらプレーすることを練習しました。ボールを持っている相手だけでなく、その近くにいる選手にも注意を向けながらプレッシャーをかけることを意識づけています。
また、状態の良い相手に対しては、焦って一発で飛び込まず、少しでも相手の状態を悪くしてから奪いにいくことも練習しました。
攻撃でも守備でも、「未来を予測すること」「疑うこと」がとても大切だと伝えています。
まずは1人で守る力を身につけなければ、チームになったときに2人・3人と連携して守ることはできません。
形だけの守備では、レベルが上がるにつれて簡単に崩されてしまいます。
5月も引き続き、守備の意識を高めながら、考える力を養っていきたいと思います。